導入企業情報企業名株式会社フジクラビジネス形態非鉄金属メーカー業種鉄鋼・非鉄部門人事部労務グループ規模2,528名(単体) 52,434(連結)売上規模6,703億円導入プロジェクトの概要導入前の課題副業解禁以後に発生が予見する事故への未然防止体制の構築・副業制度の制定フクスケの支援工場含む全拠点への副業窓口の導入支援経緯2018年のモデル就業規則改定に伴う、副業制度の制定利用サービスフクスケ(β)エンタープライズプラン田中一壽さま2015年に中途入社。入社後、人事・総務部で採用や労政を担当し、現在は労務グループ長として、様々な労務問題への対応や働き方改革等に従事。工藤可奈子さま2006年にフジクラに新卒入社。人事・総務部 労務グループにてダイバーシティ推進、人的資本開示等に従事。副業制度の制定にいたった背景2018年のモデル就業規則の副業改定に伴い、当グループで検討に入りました。厳密には副業自体は一律禁止ではありませんでしたが、実態として運用ルールは定めておりませんでした。従業員の就業環境整備のため2023年1月より全従業員を対象とした副業制度を施行いたしました。(工藤)働き方改革や人的資本経営の流れからも組織の多様性を保持し、従業員のリテンションや採用競争力強化など、人材戦略の観点から副業制度を解禁しました。制度制定に至るまでは、社内関係者や労働組合、経営層とも意見交換をおこない制度の目的、副業事故の防止やコンプライアンスに重点をおきました。(田中)個人の意思を尊重した副業制度フジクラの副業制度の特徴としては、個人の時間で実施する副業に本業先へのメリットや現在の業務へのプラスの効果など、会社への直接的貢献は求めない点です。会社の一般的な人事・評価制度では会社への直接的な貢献が前提にありますが、副業はあくまで個人時間での活動ですし、会社への貢献を強いてしまうと前述の多様性の観点や会社外での活動が、本業同様の制限がかかってしまい一貫性がなくなるためです。経営層ともこの線引には十分コミュニケーションをとり最終的に会社としては、副業に関して必ずしも会社への貢献をもとめない、という切り分けを明確に持っております。(田中)制度開始後、本業とは関係がない多種多様な副業の申請があり、本業では経験できない副業を行っている従業員もおります。(工藤)副業制度制定で想定された課題副業制度の制定にあたり苦労した点は2点ありまして、社内での上司を含めた副業申請に関わるコミュニケーションと労務管理の課題でした。まず、上司と部下の間での誤解やトラブルを発生させない仕組みづくりが必要でした。従業員個人の副業は原則、個人責任になりますが、はじめて副業を承認をする上司からすると懸念の払拭や本業へのネガティブな影響など気になってしまいやすいです。そのため、副業を実施者ではない上司にも一定のリテラシーを持ってもらい、マネジメントに活かしてもらう仕組みが必要でした。次に労務管理に関しては、副業を行う従業員が働きすぎにならないかが懸念されました。(田中)特に二重雇用の容認に関しては、相談する専門家によっても見解が分かれる事が多く、最終的な運用に落とし込むのに苦労する事が想定されました。フクスケさん主催のセミナーで弁護士の方の解説や実際のフクスケの運用サービスを利用して、納得度が高く導入検討を進める事にしました(工藤)フクスケ利用による解決事例上司も受講できる副業コンプライアンス研修副業申請に関わるコミュニケーションの解決には、フクスケに常設された副業コンプライアンス研修が非常に役立ちました。厚労省の発行したモデル就業規則内の副業規定の成り立ちなど基礎的な内容が充実しており、本業に支障がおこると副業にも制限がかかる大前提の理解浸透に貢献しています。フジクラでは副業者だけでなく上司にも受講してもらうことで、再説明の工数削減や誤解によるトラブルの未然防止など少ない管理工数で運用できております。また判断がブレてしまいやすい副業の承認プロセス内でも事前研修と外部の副業リスク診断によって上司・事業所ごとに承認をする際の一定の安心材料になっています。(工藤)副業開始後の毎月の安全配慮に関しては、フクスケからの定期的な労働時間の確認機能が副業者の上司や人事部門で、働き過ぎの防止対策として役立っています。フクスケのあらゆるサービスが管理者側・上司の副業に関するリスクを網羅的にサポートしてくれており、上司の安心感にも繋がっています。フクスケへの今後の期待副業者からの困りごとや相談などにも今後幅広く対応いただけるとありがたいです。フクスケさんを利用する企業様も増えているようなので、コミュニティやQ&Aを充実いただきたいですね。(田中)弊社のようなグループ会社が複数点在する企業向けのプランの拡充があると嬉しいです。(工藤)株式会社フジクラ 採用サイト