導入企業様情報企業名三菱地所株式会社ビジネス形態総合不動産開発業種不動産業部門人事部規模(単体)900名以上売上規模1.3兆円%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fpropo.fm%2Fchannels%2F27jTIOcLtUOnucsYpTqt%2Fitems%2FyymxYjuywlRqQxSl9vDW%2Fembed2%22%3E%3C%2Fiframe%3E三菱地所様での副業制度構築。個人判断では分からない申請リスクやトラブル、第三者視点の導入で回避リモートワークの浸透など時間的余裕が生じたことをきっかけに高まっている新しい働き方の1つ、副業制度の導入への関心度も高まってきているのではないでしょうか。その中フクスケを利用して適切な副業制度の運用をしている三菱地所様に本日はお話をお伺いいたします。三菱地所株式会社人事部の内田様、中尾様(以下、敬称略)にお越しいただきました。ーー 三菱地所様でいつから副業を解禁されたのでしょうか。そして副業解禁に至った経緯に関しても是非お伺いできればと思います。昨年2020年に導入し、社員からも副業の解禁要望があったので、そのような流れで導入に至りました。(内田)ーー政府からのガイドラインが発表されている中ではありますが、副業における明確な基準や制度が定められていない難しさがあります。大きな課題としては何があったのでしょうか。そうですね。おっしゃる通り、どういったルールにするかというのは厚労省が出しているガイドラインを踏まえ、最終的には各会社の考え方や社員にどこまでやらせたいかという思想が反映されますので、そこを決めるのは難しかったです。一番重視した視点としては、会社と社員双方のトラブルを未然に防ぐことでした。そのため、当社は制約を多めに設け、従業員が安全に副業できるよう会社に申請させるというルールでスタートしました。(内田)ーーフクスケを導入するきっかけや、課題はどのようなものでしたか。導入して1年弱ほど経った頃、フクスケさんからお話をいただきました。その当時の課題の一つとして、この申請のリスクがどこにあるのかというところが個別判断になっていて、その判断基準を決めるのがなかなか難しかったことです。具体的に言うと競合企業での副業は禁止にしていますが、果たしてどこからが競合なのかという点です。あとは副業先の会社の信用度などは、客観的なチェックができていませんでした。もうひとつ、ちょうど経営陣の方からも課題として投げられていたのが、副業で働き過ぎた際の安全配慮義務が本業側に問われないのかという点です。当初はまだ雇用型の副業を解禁をしていないので法的な労働時間の管理義務はないのですが、本業側としてしっかり把握してフォローできるところはした方がいいんじゃないか、という話がありました。そういった状況の把握も継続的にできるシステムとしてフクスケさんを利用するメリットがあると考えたのがきっかけでございます。(内田)ーー確かに同じ会社内でも仕事の中身が違ったり、他の会社さんから受けている仕事内容やそれが競合にあたるのかなどはわからないですし、判断基準をどう設けたらいいのかというのはあると思います。やはりそこが管理できるというのは大きいですよね。それらの課題に対してフクスケを導入される前はどう対応されていたのでしょうか?申請内容を、一件一件人事部でネットで調べ、競合なのかを判断をしていました。(内田)2020年の4月から福与制度導入されて、私は途中から人事の担当になりましたが、担当したばかりの頃は客観的な基準がない中、担当者の手弁当でリスク判断をして承認していいのか判断するのが本当に難しいと感じておりました。また、その副業先が根本的に大丈夫なのかという点もチェックが必要なので大きな課題であったなという風に思っております。(中尾)ーーフクスケはどのようにして知りましたか。 実はすでに異動してしまった前任の担当者が、セミナーでフクスケさんと接点を置かせていただいてまして、そこからお話をいただきました。(内田)ーーそういった課題に対して、フクスケを導入する事でどう解決出来たのでしょうか。感じているメリットに関しても教えてください。一番大きいのは客観的なリスク診断をしていただける点だと思います。アナログでやっていた競合の診断やコンプラチェックですね。また労働時間のリスク診断もしていただけることで申請者にとっても今までより納得感があると思いますし、何かあった時のリスクヘッジとしてエビデンスを残しておくことにもつながりますので、そこが一番大きいと思っております。(内田)ーーコンプラセミナーの検討会についてはいかがですか?フクスケさんのコンプラセミナーを実施していただき、従業員からもかなり反響がありました。従業員が副業する際の注意事項として、副業事故など予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性についてわかりやすくご説明していただき、従業員側の意識も高めることができたと考えております。(中尾)ーー副業に特化してのコンプライアンス研修は珍しいですよね。フクスケを導入してよかったなという具体的な場面についてお伺いできますでしょうか?一番大きなメリットはリスク診断やコンプラ研修をご提供いただけたところです。また、もともと紙の申請書だったのがフクスケによって電子化できたというところもメリットでした。今後、時間管理や上長への情報共有システムを追加で実装する予定になっており、そういったニーズに応じた対応をしていただける点も非常によかったなと思っております。(内田)副業の申請に関しては、システム上だけでは判断・処理しきれないケースが多数あります。その際にアドバイザーとして、フクスケさんにヒアリングができるのはかなり有用かなと思っております。(中尾)ーー想定外の導入メリットはありますか?もともと導入した際にはなかった機能もニーズに応じて開発して頂けたり、当社にカスタマイズした表示の仕方をして頂けたり、柔軟に対応頂けてうれしいです。親身に対応頂けていると感じております。(内田)相談しやすい環境です。何かあったらフクスケさんに相談できるというところです。あと、従業員側のコンプラ意識にも注力することができたのは大きなメリットだったと考えております。(中尾)副業制度が叶える、従業員のキャリア形成とメリットーーなかなか取り上げられづらい部分かと思うのですが、副業制度を整える事に関して、従業員側からみたメリットなどはいかがでしょうか?コンプライアンス研修などを実施されたときの従業員からの具体的な反応教えていただけますか?本当に好評でして、なかなかこういった機会がないのでぜひ定期的にやってほしいという声がありました。特に副業先との契約の結び方については今まで視点すらなかったという従業員も結構いますので気づきのきっかけになったと思っております。(内田)ーー確かに副業解禁と言われても、従業員の中ではどうやって2社と進めていくんだろうという疑問もあると思うので、それを本業の会社さんがやってくれると、本業も楽しみながら他社でさらにスキルを磨いていけそうだなと思いました。あとは人事部側と申請者の間でのコミュニケーションが円滑になった、話しやすくなったという声もあったと思うんですが、そのあたりいかがでしょうか?そうですね。もともと申請が上がってきたらきちんとヒアリングをして承認の判断をしていたんですが、フクスケを導入することでそういったコミュニケーションもすべて可視化出来て残るようになりました。それまで電話とかメールで属人的にやっていたやりとりがしっかり残るのでトラブルの際に振り返れますし、従業員側もそれを確認して注意点を忘れずにいられるっていうところはメリットだと思います。(内田)ーーありがとうございます。確かにそうですよね。フクスケは効率的ながら丁寧なため、個人がやりたいことを叶えながら企業のあり方も良くなっていくサービスだなと思いました。私も以前副業していたときに、本業の会社にとっても良いことだなと思って報告したらマイナスな意見が返ってきてすごく衝突したことがありました。明確な基準がないとお互いにマイナスな関係になってモヤモヤしたまま終了するということがあったので、会社と従業員がクリアに副業についてのやりとりを話せることってすごく大事だなと改めて思いました。ーーお二人から見て、従業員目線からのフクスケ導入のメリットには何がありますか?内田様からよろしいでしょうか。やはり紙で申請しなくてよくなったようなところです。あとはコンプラの意識であったり、副業先とどういった関係で副業を進めていけばいいのか、というところを本業側の会社がコンテンツとして提供しているっていうこと自体が、本業として副業が応援されてるんだというメッセージにもなって、安心感を与えることができているのかなと思います。そういった意味では、従業員側からすると副業しやすい環境になったので、そこを良かったと思ってる従業員は多いんじゃないかなと思いますね。(内田)ーーありがとうございます。続いて中尾様からもコメントをいただけますか。従業員側のメリットとしては、副業先とのトラブルを未然に防ぐための施策を学習することができるという点かなと思っております。会社以外のところで大きなトラブルに巻き込まれてしまうと、副業自体も成り立たなくなってしまうので、そこが従業員側にとっては大きなポイントかなと思います。(中尾)働き方の新たな形を提案する「副業制度」ーー副業すること自体でのメリットでいうといかがでしょうか。会社として大きく考えているのは2点ありまして、1点目は社員の働きがいの向上です。当社では、副業だけではなくさまざまな休職の制度や、一度退職した社員が戻ってこれる制度など、社員のライフスタイルに合わせて柔軟に働く場を提供できる制度を拡充しよう、と考えて施策を打っております。ちょっとベンチャー企業で働いてみたい、当社とは全く違う分野で知見を広めてみたいなどの希望があった際に、副業という形でそこに携わることができるのは社員の自己実現につながると思いますし、ひいては本業で働くための活力や人間力の向上にもなると思います。イキイキと働く社員を増やすというところで非常にメリットがあると思っています。2点目は、ビジネスモデル革新です。当社は不動産を中心にやっている歴史ある企業です。社員に副業を通して、さまざまな人脈とかスキル知識みたいなものを外の世界で身に付けてもらうことで、本業でイノベーションにつながったり、新たなビジネスチャンスが生まれたりといったことにつながってくるのではないかと思っています。現在、制度を始めて1年でその成果が出ているかというとなかなか難しいところはあるんですが、そういった小さな芽をたくさん集めるきっかけになるのではと思っております。(内田)従業員の方から、副業をする中でシェアや人脈、価値観が広がったと感じるというコメントを頂いております。例えば特定の資格を生かしてどこかの団体で副業した際、年代や所属している会社も違う方々とやりとりをする中で本業に役立つ知見が得られる一方で、本業での経験が他の方に興味を持っていただいたりするなど、双方向に知識の輪が広がっていく効果があったりするのかなと思います。(中尾)ーー制度が運用されるようになって、今まで挑戦できなかったけれど会社さんが後押ししてくれるならチャレンジしてみようかな、というきっかけになった社員さんもいるのではないかなと思いました。副業制度を整えた先に、企業としてどんな目標を思い描いていらっしゃいますか?今後の会社の意気込みをお二人の個人的な目標でも構いませんのでぜひお伺いできればと思います。社員の働きがい向上は経営層も掲げているところでもありますし、人事の一担当としてもそこに寄与できるような働きをすることがやりがいかなと思っています。ストップをかけるべきところは見極めつつ、副業をやりたいという社員に対してはなるべく応援できるよう、バランスを考えながらもプラスの判断材料を集めて進めています。今後は副業制度を通してスキルアップや自分の人間力の向上を測る社員も増えるため、個の力が強くなる人材開発につながるといいなと思っています。(内田)働きがいの向上は、当社の中ではかなり発信しています。一方で、副業を認めるリスクも存在するので、それを会社としてフォローしながら個人の自由な活動のサポートするのが会社の役割かなと思っております。副業の制度を通して、外の世界で多様な人と触れて新しい知見や価値観に触れてシェアを成長を実現できればいいなと考えております。(中尾)